葬儀が終わるまで喪主の代わりに行いました。家族だけでとはいいつつ、親族への連絡香典返し、お坊さんへのお礼など。ネットで調べて調べて、電話して聞いてを繰り返した日々でした。
葬儀
私は、母が、もう間もなくと先生から言われたときに葬儀屋さんを何社か見ておりました。
母が、葬儀にはお金をかけないでほしいと言っていたので、なるべく費用を抑えられるところ探しました。
そして、よりそうお葬式を利用しました。
よりそう火葬式面会プランに仏具プランを追加し、お坊さん手配セットをつけました。
葬儀当日に来れない方もいたので助かりました。

母が遺した土地と、相続登記の現実
母が亡くなったあと、私たち家族には一つの課題が残されていました。
それは、祖父が保有していた田舎の土地の名義変更——いわゆる「相続登記」でした。
母はその土地を受け継いでいたものの、名義変更はされておらず、登記上は祖父のまま。生前に手続きを進めようとしていましたが、間に合いませんでした。
司法書士さんにお願いして進めた手続き
葬儀が終わって少し落ち着いた頃、私は司法書士さんに相談し、相続登記の手続きをお願いしました。
祖父から父への名義変更を行うには、私たち兄弟3人と父、そして母(すでに故人)の関係者として、それぞれの承諾と書類が必要でした。
戸籍謄本や印鑑証明など、必要書類を集めるだけでも一苦労。ですが、私は「早く終わらせて土地を処分することがゴール」と思い、粛々と進めていました。
姉の“わがまま”で費用の増加と司法書士の言葉
そんな中、またしても姉が口を出してきました。何も手伝わないのに、なぜか「私に住所を知られたくない」と言い出したのです。
本来であれば、依頼人である私(相続人の父)に対して、必要書類を一括で返送してもらう形で済むはずでした。
ところが、姉のその一言で、司法書士さんは全員に個別で書類を送る対応を取らざるを得なくなりました。
結果として、郵送費や手数料がかさみ、費用は想定よりも高くなってしまいました。
ですが、共感してくれた司法書士さんのお言葉に本当に支えられました。
「〇〇さんの悔しいお気持ち、本当によくわかります。正しいことをしているので大丈夫ですよ。「」
この言葉がどんなにうれしく支えだったか、忘れません。
悔しさと共感、そして前へ
この件を知ったとき、私は本当に悔しかったです。
なぜ、何もしていない人の“わがまま”が通ってしまうのか。
司法書士さんにその気持ちを伝えると、「お気持ち、よくわかります」と共感してくれました。
その一言に、少しだけ救われた気がしました。
それでも、前に進めた理由
私は、感情に流されて手続きを止めることはしませんでした。
母が遺した土地を、きちんと整理して次に進むこと。それが、私にできる最後の“後始末”だと思ったからです。
悔しさも、悲しさも、全部抱えながら、それでも私は前に進みました。
相続登記を経験して思うこと
相続登記は、思っていた以上に複雑で、感情も絡む手続きです。
家族の関係性がそのまま表面化する場面も多く、精神的にも疲弊します。
でも、司法書士さんのような専門家に頼ることで、少しずつでも前に進むことができます。
「自分だけが頑張っている」と感じることもあるかもしれません。
でも、あなたのその一歩一歩が、確実に未来を整えているのだと思います。
同じように悩むあなたへ
相続登記で悩んでいる方へ、私から伝えたいことがあります。
- 早めに専門家に相談すること
- 家族間の感情に振り回されすぎないこと
- 「終わらせること」が何よりの目的であること
そして、何よりも——
あなたは、ちゃんと頑張っています。
この記録が、少しでもあなたの心に寄り添えますように。



