未経験でもWebディレクターになれる!ひとり親のキャリア再スタート体験談

WEBディレクター

離婚と元夫の借金返済を経験した私は、経済的に自立する必要がありました。子育てと両立できる仕事を探す中で、未経験でも挑戦できる「Webディレクター」という職業に出会いました。この記事では、私が職業訓練から実務、そして独立までの道のりをリアルにお伝えします。

Webディレクターを目指した理由

私がWebディレクターを目指したのは、収入の安定と時間の自由を両立したいと思ったからです。特にひとり親として子どもたちの生活を守るため、フルタイムでの外勤よりも自宅やオンラインで働けるスキルが必要でした。また、未経験でも挑戦できる職業であることも大きなポイントでした。

私は元々、美容部員として働いていました。接客が好きでやりがいもありましたが、土日祝の勤務が基本で、子育てとの両立は想像以上に厳しいものでした。特に子どもが熱を出したときなど、急な休みが取りづらく、職場に迷惑をかけてしまうことへの罪悪感と、母親としての葛藤に苦しみました。

コロナ禍では状況がさらに深刻に。店舗が休業になれば収入は激減し、休んだ分だけ生活が不安定になる現実。養育費や手当があっても、将来の教育費や老後のことを考えると、経済的な不安は常につきまとっていました。

職業訓練で学んだこと

私はインターネットアカデミーというスクールで学びました。

Webディレクターに必要な基礎スキルを体系的に学ぶことができました。HTML/CSSのコーディングは最初こそ難しく感じましたが、少しずつ「自分でWebページを作れる」という実感が湧いてきて、学ぶ楽しさに変わっていきました。

SEOやマーケティングの講義では、ただ作るだけではなく「どう見せるか」「どう届けるか」という視点を持つことの重要性を学びました。特に印象的だったのは、架空のクライアントを想定してサイトを企画・制作する課題。実務に近い経験ができたことで、自信にもつながりました。

また、チーム制作では、意見のすり合わせや役割分担の難しさを体感。納期に間に合わせるために夜遅くまで作業したこともありましたが、完成したときの達成感は格別でした。

最初の仕事と壁

初めて案件を担当したとき、周囲にはスキルの高いデザイナーやエンジニアばかり。学歴も実務経験もない私は、正直言って萎縮していました。「自分なんかがこの場にいていいのだろうか」と、自信を失う瞬間も何度もありました。

クライアントとのコミュニケーションでは、要望をうまく引き出せず、納期管理も思うように進まず…。夜中にひとりでPCに向かいながら、「どうしてこんなに難しいんだろう」と涙が出ることもありました。

でも、そんな時こそ、上司や先輩に相談することで少しずつ光が見えてきました。「こういう時は、まず相手の目的を聞いてみるといいよ」「納期が厳しいなら、優先順位を整理して伝えてみよう」——そんなアドバイスが、私の対応力を育ててくれました。

失敗もたくさんしました。例えば、クライアントの意図を誤解してデザインを進めてしまい、全修正になったこともあります。
とてもキツかったです…。

でもその経験が、「確認を怠らない」「途中で共有する」という習慣につながり、同じミスを繰り返さずに済むようになりました。

プレッシャーの中で学んだのは、「完璧じゃなくても、誠実に向き合うこと」。未経験でも、学び続ける姿勢があれば、少しずつでも前に進める——そう実感できた大切な一歩でした。

🏢 最初の会社との出会いと在宅ワークのきっかけ

クラウドワークスで応募したベンチャー企業に、CS(カスタマーサポート)として採用されました。銀座に本社がありながら、在宅勤務を認めてくれたことは、子育て中の私にとって大きな救いでした。

スピード重視の現場で鍛えられた日々

入社してすぐ、社長から言われたのは「Excel関数とショートカットキーを1週間で覚えてください」という一言。未経験の私には衝撃でしたが、ベンチャー企業ならではのスピード感と実践主義に、最初は戸惑いながらも必死で食らいつきました。

関数の意味もわからない状態から、毎晩子どもを寝かせた後にYouTubeや記事を見ながら独学。VLOOKUP、IF、COUNTIFなど、実務で使う関数を覚え、翌週には実際の業務に活かせるようになっていました。

社長は厳しかったですが、成果を出せばしっかり評価してくれる人でした。メルマガやCS対応の内容、Excelで売上分析や在庫管理の効率化を提案したところ、「よくやった」と言ってもらえ、給料もアップ。数字で結果を出すことの大切さを、身をもって学びました。

この経験は、Webディレクターとしての基礎力にもつながっています。スピード感、実務力、そして「できない」を「できる」に変える行動力——すべてが今の私を支える土台になっています。

▼社長に進められた本

初めての案件とプレッシャー

スキルの高いメンバーに囲まれ、学歴も経験もない私は萎縮してしまうこともありました。クライアントとのやり取りや納期管理では何度も壁にぶつかり、不安で眠れない夜もありました。

でも、上司や先輩に相談しながら改善を重ねることで、少しずつ対応力が身につきました。失敗も多かったですが、それが次の成長につながると実感できたのです。

次のステップ:ECコンサルティング会社に採用

ベンチャー企業での経験を経て、私はさらなる成長を求めてECコンサルティングの専門企業「株式会社いつも」に応募しました。クラウドワークスでの応募から始まり、面接ではこれまでの実務経験やポートフォリオを丁寧に伝えたことで、無事に採用が決定。

月給は44万円。未経験からスタートした私にとって、この金額は大きな自信につながりました。評価されたのは、単なるスキルだけでなく「子育てと仕事を両立しながら成果を出してきた姿勢」だったと感じています。

株式会社いつもは、EC業界でも有名なコンサルティング企業で、楽天・Amazon・自社ECなど多様なプラットフォームに対応。スピード感と実力主義の文化が根付いており、入社後も「結果を出すこと」が常に求められます。

ここでも最初はプレッシャーの連続でしたが、鍛えられたExcelスキルやディレクション力が活かされ、早い段階で案件を任されるように。厳しい環境の中でも、成果を出せばしっかり評価される——そんな実感を得られる職場です。

Webディレクターとして独立・成長する方法

経験を積むにつれ、クライアントとの信頼関係の大切さを学びました。作業効率化のためにタスク管理ツールやワークフローを整備し、ポートフォリオやブログ、SNSで実績を発信することで、新しい案件も増えました。独立後は、自分のスケジュールを自由に組めるメリットを最大限活かし、子育てと仕事を両立しています。

これからWebディレクターを目指す人へ

未経験でも、学ぶ姿勢と行動力があれば道は開けます。まずは小さな案件から経験を積み、失敗を恐れず挑戦することが大切です。職業訓練やオンライン講座を活用してスキルを身につければ、キャリア再スタートは誰にでも可能です。私の経験が、同じように挑戦したい人の背中を押せれば嬉しいです。

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