
はじめに
離婚・借金・不安の中で、家計簿の“見える化”が私を救いました。支出と収入を整理し、数字を味方にすることで、心と行動が整っていく──家計管理から再出発した私のリアル体験をお届けします。
人生が揺れたとき、私を支えたのは家計簿だった
離婚、借金、そしてゼロからの再出発──人生の土台が大きく揺らぐ中で、私は「失敗した」という後悔と、「このままではダメだ」という焦りに常に押しつぶされそうでした。その時、一見地味で、退屈にも思える“家計簿”が、まさか自分を救う存在になるとは思ってもみませんでした。
最初は、「数字なんて冷たいものだ」「現実を突きつけてくるだけだ」と思っていました。それでも、どうにかして前へ進みたくて、いや、進まなくてはいけなくて。だから、重い腰を上げて、毎日わずかでも記録を取り始めたのです。
すると次第に、数字は私を責めるものではなく、見守ってくれる“味方”になってくれました。収入・支出・借金の残高などが可視化されることで、「見えない恐怖」が徐々に形を持ち始めて、感情が整理されていったのです。そしてその整理された感情こそが、次の一歩を踏み出す土台になりました。
ほんの小さな記録の積み重ねが、私の“再出発”への道をつないでくれたのだと、今ははっきり言えます。

家計簿との出会い:不安と焦りの中で始めた“見える化”
当時の私は、借金返済に追われながら、子どもとの生活を守ることで精一杯。
「何にいくら使っているのか」「あと何ヶ月で返済できるのか」
そんな基本的なことすら把握できていませんでした。
そこで始めたのが、家計簿。
最初はノートに手書きで、後にGoogleスプレッドシートへ。
「見える化」することで、現実を直視する勇気が湧いてきました。
私流・家計簿のつけ方:紙×スプレッドシートのハイブリッド
紙の家計簿:感情と向き合うための“日記”

まず私が始めたのは、A4用紙に書き出す。
殴り書きですが…(笑)
ここにとにかく書いて書いて収支の把握をしました。

こちらは、100均の家計簿ノート。
その日の気持ちや支出の理由をメモ。
「なぜ使ったか」を書くことで、浪費の癖が見えてきます。
感情の整理にもつながり、無駄遣いの防止にも。
でも頑張ってばかりじゃ続かないですよね。私はとにかくクレジットカードを使用するのをやめたらお金が貯まりました。
現金で支払うとき、5000円以上だと躊躇するからです。
た、高い、、、と。
Googleスプレッドシート:数字を整える“戦略ツール”

月ごとの支出や収入をただ記録するのではなく、カテゴリごとに整理することが大切です。私は美容費、教育費、交際費など、自分らしい項目に分けて管理しました。最初は「こんな細かく分ける意味あるのかな」と思っていましたが、毎月の支出を眺めているうちに、自分が本当に大切にしていることや、逆に無意識に使ってしまっているお金のクセに気づくようになりました。
また、借金返済の進捗もグラフ化して「見える化」しました。返済額が少しずつ減っていく様子をグラフで確認できると、小さな達成感を毎月感じられます。「先月よりも返済が進んだ」「余剰資金を少し貯金に回せた」という目に見える成果は、精神的な励みになり、モチベーションを維持する大きな力になります。グラフを眺めながら「自分は確実に前に進んでいる」と実感できる瞬間は、何よりの安心感です。
数字を整理して見える化すると、行動も自然と整っていきます。無駄な支出を減らすことはもちろんですが、「来月はこの項目を増やしてみよう」「ここは少し抑えよう」といった計画も立てやすくなります。私の場合、推し活にかける費用をあらかじめ決めておくことで、欲しいものを楽しみながらも借金返済を最優先に進められるようになりました。
さらに、こうした管理を通じて、家計の数字だけでなく自分の生活全体が整っていく感覚を得られます。「何にどれだけ使ったか」が明確になることで、迷いが減り、自分の価値観に沿った選択ができるのです。読者の皆さんも、もし漠然と不安や焦りを感じているなら、まずは一か月の支出を見える化してみることをおすすめします。小さな一歩ですが、それだけでも「自分は動ける」という手応えが得られ、生活のコントロール感がぐっと増します。
数字と向き合うことは、決して冷たく堅苦しい作業ではありません。むしろ、自分自身と向き合い、安心感と達成感を積み重ねるための最強のツールなのです。
数字から行動へ:家計簿がくれた3つの変化
- 支出の優先順位が明確になった
「今は美容より教育費」「〇〇費は月3,000円まで」など、納得できる選択ができるように。 - 副業収入の使い道が“未来志向”に変わった
返済・積立投資・生活費のバランスを整え、資産形成の第一歩に。
まとめ:“見える化”は自分を取り戻すツールだった
家計簿は、ただの数字の記録ではありません。
それは、私が自分の人生を取り戻すための「地図」であり「鏡」でした。
もし今、同じように不安や焦りを抱えている人がいたら、まずは1日でもいいから、家計簿をつけてみてください。
数字は、あなたの味方になってくれます。


