第2話:保険の大事さを痛感した日々|父の借金と母の闘病を経て

介護

父のギャンブルと家族の苦労

私が子どもの頃、父はギャンブルで借金を抱えていました。

その影響で、家族はずいぶん苦労しました。学資保険も、生命保険も、すべて解約されてしまいました。そして困っていた時にさらに騙そうとしてくる人もいました。

情報貧乏。これは知らない人は馬鹿を見ます。今回母の介護を通して再確認しました。

心配性な私は、大人になったからも父と母に何度も伝えました。

今からでも保険入った方がいい!
「わかってる。」——いわれる言葉は毎回同じ。

高校生の私たちが支えた家計

父の借金が発覚した頃、私と姉は高校生でした。

本来なら部活や勉強に集中したい年頃。でも、私たちはバイトをして、家にお金を入れていました。しかも15万。

早退してバイトに行った毎日でした。

「貸して」と言われれば、渡すしかなかった。返ってくることはほとんどなかったけれど、それでも家族だからと我慢していました。

あの頃の私たちは、子どもでありながら、家計の一部を背負っていたのだと思います。

母の闘病と、保険がなかった現実

母ががんと診断されたとき、母にはがん保険がありませんでした。

治療費、入院費、介護費用——すべてが自己負担。制度の範囲では足りない部分を、家族でなんとか補いました。

幸い66歳の父がまだ働いて収入があったこと。年金があったこと。これがなかったら私たちの金銭的負担はもっとあったと思います。

がん保険がなかったことへの後悔

母が元気だった頃、「保険は必要だよ」と何度も話していたのに、結局加入できないまま闘病が始まりました。

「あのとき、もっと早く備えていれば」——そんな後悔が、今でも胸に残っています。

医療費と介護費用の負担

在宅介護に必要なベッドやポータブルトイレ、突っ張り棒やカーテンなども、すべて自費で揃えました。

Amazonで購入したものも多く、少しでも母が落ち着ける空間を作るために工夫しました。

そのあとに、介護保険のことを知りました。

保険の意味を知った瞬間

「備え」があるだけで心が違う

母の闘病を通して、私は保険の意味を身をもって知りました。

お金の問題だけではなく、「備えがある」という安心感が、心の余裕につながるのです。

私が今、家族にかけている保険

今、私は生命保険、がん保険以外にも夫婦でドル建て保険に加入しています。毎月1万円ずつ積み立てています。

また、NISAでは楽天・VTIやeMAXIS Slimなどを活用し、将来への備えを少しずつ整えています。

保険は「使わないかもしれないもの」ではなく、「使うかもしれないもの」だと、今は強く思います。

こちらについてはまた別の記事でお伝えしたいと思います。

備えていてほしいという願い

私は、母の闘病と看取りを通して、そして父の過去の借金や保険の解約を経験して、ようやく「備えることの意味」を知りました。

保険も、制度も、お金も、家族の話し合いも——

どれも「まだ大丈夫」と思っているうちに、間に合わなくなることがあります。

だから、どうかあなたには、備えていてほしい

それは「不安に備える」ことではなく、

安心して、大切な人と向き合うための準備だと、私は思うのです。

タイトルとURLをコピーしました